1ヶ月の有給休暇期間中の過ごし方
8月で最終出社となり、9月まるまる有給休暇とさせていただくことにしました。
10月からは新しい職場です。
さて・・・
あっという間にもう9月も1週間が過ぎてしまいましたが…
これまでできなかったことをこの1ヶ月でやってしまいたい!と思っておりまして。
やりたいことをリストアップし、計画を立てて、時間・工数も計算し、毎日の予定・タスクに落とし込んであります。
つまりこの1ヶ月、全く休まらないという… 笑
そして、毎日のように誰かしらとランチの予定が入っています。
会いたかったけどなかなか会えていなかった人、退職すると聞いて連絡をくれた人。
前職や前々職の同僚、駅でばったり会った学生時代の友人。
その度に「9月休みだからその時にランチしよう〜!」と言っていたら、あっという間に予定が埋まってしまいました。
本当にありがたいかぎり。
なかなか余裕がないと手がつけられなこと、例えば、写真の整理や、家の片付け、携帯の機種変などなど。
この機会に家も抜本的に片付けたくて、タスカジで整理収納アドバイザーの方にも来ていただいています。
これらは単発のタスクですね。
あとはデイリーのタスクとしては、とにかく読書、英語、料理!そして事業計画です。
読書は読みたい本が溜まりすぎて、もはやノルマですね。
読もうと思いながら山積みになっている本に加えて、追撃で図書館からも借りてきてしまった。
これらを読もうと思ったら、逆算すると1時間に何ページを読まなくてはいけなくて、1日何時必要なのか… とかはじき出すと、もはや不可能な数字になりました。笑
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そんなこんなで、バタバタと1週間が過ぎ。
で、気づいたこと。
1ヶ月じゃ全部
終・わ・ら・な・い!
いや、1ヶ月だろうと、何ヶ月だろうと同じなんですよね。
2ヶ月だろうと3ヶ月だろうと、結局その期間分の予定を入れてしまうので、その期間内で終わらないという状態はなんら変わらないんだろうな、と。
これって、まさにパーキンソンの法則っていうやつですね。
仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
っていうやつです。
この感じ、私の仕事の仕方のクセと同じだなぁ、と。
スケジューリングと工数見積もりが重要なのはもちろんですが、パーキンソンの法則的に、その時間分をめいっぱい使ってしまうので、バッファをもうけてうまく活用するというのが大事ですね。と、毎度の反省も込めて。
というわけで、残り3週間の予定を見直すかな・・・
ママロール(役割)について
“roll”ではなく”role”です。
ロールケーキでもロールパンナちゃんでもありません。笑
…知ってるって。
最近、娘が保育園で仲良しのお友達のママに、
「そういえば、お名前も知らなくて…」
って、私の名前を聞かれたんです。
そう聞かれて、お互いママの名前を知らなかったことに私もやっと気づきました。笑
帰り道方面も同じで、しょっ中一緒に帰っていたのに!
で、あることを思い出しました。
「◯◯ちゃんママって呼ばれるのがイヤ」議論。
もうさんざん議論されましたよね、世間で。
私個人的には何とも思わないので、名前を知らないことにも気づかないくらいでした。
◯◯ちゃんのママであることは事実だし。どちらかというと、私はむしろ◯◯ちゃんのママであることを楽しんでいるので、そこにネガティブな印象は一切ありませんね。
呼ばれたくない理由もいろいろあると思いますが、「自分にはちゃんと名前があるのよ!」的なことには、これで説明できると思っています。
スーパーのライフキャリアレインボー。
↓こちらのサイトで分かりやすく説明されています。
ライフキャリア・レインボーとは?意味や歴史、年代別事例などもご紹介 | BizHint(ビズヒント)- 事業の課題にヒントを届けるビジネスメディア
私はキャリアカウンセラー(キャリアコンサルタント)の資格も持っているのですが、そこでは非常によく知られた理論です。
人は誰しも、いろんなライフロール(役割)の組み合わせです。
私も職業人であり、親であり、家庭人でもあり… です。今は子どもも小さいので親としての役割は大きいですが、この役割の大きさも変化していくだろうと思います。
子どもと一緒のときはママとしての役割全開なので、仕事をしているときなどと同じような呼び方をされることは期待もしていないですし、その必要もないです。
名前の呼び方・呼ばれ方は、その人それぞれの感性もあると思います。ただ、もし上記の理由で「◯◯ちゃんママ」が気になるとしたら、こんな理論の考え方があるということをちょっと知っていただけるといいのかなと思います〜
ママのときはママでいいんじゃないでしょうかね!と私は思います。
母親が働くことによる子供の幸福度
数日前の記事。
「母親の就労の有無は子供の幸福度に無関係であり、母親の就労の子供への精神的悪影響は観察されない」
母の就労 子に悪影響なし 親の充実感が幸福育む: 日本経済新聞
だそうです。
いろんなワーママと接点を持つ中での個人的な感覚としてもそうですね。
あまりにもバランスを欠いた働き方だと、子供はもちろん、親にも精神的な影響が出てしまった方も見てきましたが、そうでなければ多くの場合は「悪影響」はないのではと感じています。
私も復帰前には、もう少し一緒に過ごしてあげた方がいいのでは… と思ったりもしていましたが、杞憂に終わりました。
保育園でもたくさんの経験をさせてもらっていて、かなり満喫しているようです。
また、こちらの記事には
同調査によると子供が娘だと働く母親はロールモデルとなり、キャリア志向を強める場合が多いとか。
ともありました。
うちも娘ですが、私がロールモデルになるならないに限らず、いずれにしても経済的な面も含めて、自立的に強く生きてほしいと思っています。
とにかく、働く・働かないからというよりは、個人が充実感を感じているかどうかですね。
そもそも日本人はそっちの方が課題な気もします…
働き女子的 高齢出産でよかったこと
高齢出産でよかった、なんてタイトルにしたものの、決して全面的に高齢出産がいいと思っているわけでも勧めたいわけでもありません。
むしろ、個人的にはもう少し早く産みたかったのですが、こればっかりは計画通りにいくものでもないので、結果論です。
出産は早い方がいい、という話はよく聞きますし、確かに早い方がいいな…と実感することもあります。
よく言われる体力のこととかはもちろんですが、最近よく同年代のワーママと話していて出てくることは2人目問題。
もう少し早めに(せめて30代前半ででも)産んでいれば、2人目は◯歳差にして… 受験のタイミングはこうして… なんて検討の余地があります。それが30代後半でやっと1人目だと、次は何年あけるだなんて選択肢はなく、もし2人目が欲しいならとにかく次もポンポンいかないと手遅れになる…!という何かに追われるように、家族計画の選択を迫られることですね。
それでも、個人的には30代後半だったからこその良さを感じることもたくさんあります。
私は36歳で妊娠、37歳で出産していますが、自分にはこのタイミングでしかなかったんだろうな、とも思います。
ちなみにその気になればもっと早くに産めるチャンスはあったのですが、20代なんてやりたいことだらけ、仕事も中途半端で、今は無理!と思ってましたし、30代になっても、あのマラソン大会に出たいとか、飲みに行けなくなるとか、そんなたわいもないとことを優先したり。笑
ようやく、本気でほしいと思ってからもすんなりいったわけではなく。
結果的に30代後半になって焦って子供を産みましたが、先にも書いたように結果的には悪くないです。
その個人的に感じたリアルな理由をまとめてみました。
①経験と社会的信用が積み上がっている
社会人になって15年も経っているので、それなりに経験も人脈もできていたので、復帰してもまぁなんとかなるだろうと思えました。
私の場合は20代後半から人事系の仕事をするようになり、今でこそ、その領域でも10年くらいの経験ができましたが、30歳前後の当時の私はそうはいかない。まだ何者でもなく、強みと言えるほどの自信はなかったので、仕事を一時的にでも離れることは考えられなかったですね。というよりも怖かったです。
これが30代後半ともなれば、何とかなるだろうと思えてます。一定期間ブランクになることへの恐れが少なかった。これはとても幸いでした。
あとは、そう思える、ある種の図々しさが養われていることもありますね。笑
②ワーママ友達がたくさんいる
意外と大きいのはこれ。
私のまわりには、同じく30代後半から40歳くらいまでで駆け込み出産した友人がたくさんいます。
もともとよく知っている学生時代の友達や仕事の同僚など、自分の同年代が年の近い子供を産んでいるケースが多い。なので、新たにママ友達を作らなくても、もともとの友達が自動的にママ友になってました。
そんな感じで育休のタイミングも同じだったりで、よく子連れで遊んだりも。
さらには先輩もたくさんいます。
30代後半の後発組からみれば、もうすでに出産育児を経験している人もまわりにたくさんいて、相談できる相手に事欠くことがありません。
実際、私も復帰してからしばらく仕事に悩んだときも、いろんなワーママをランチに誘ったりして聞いてもらってました。何でもそうですが、既に経験のある人に話を聞けるのはとても心強い。助けられました。
私もこれがありがたい環境なんだなと気づいたのは、けっこう後になってからでして…
後輩から、あるワーママに会ってほしいと言われて、紹介してもらって会ったんです。
20代後半で2児の母、仕事やプライベートでもいろいろ悩みがあるようだったのですが、その子のまわりには相談できるママ友が全くいない、ということでした。
たしかに、仕事を頑張ってきたような子(しかもわりと男性社会)は、20代だとなかなか同じような境遇で話せるようなワーママはいないかもなぁ… けっこうつらいだろうなぁ… と感じたのでした。
近所のママとお知り合いになるのとはまた違って(←これはこれで大事)、近しいバックグラウンドや仕事環境の人と悩みを理解し会って共有できるのってワーママにとってとても重要だと感じています。
③精神的余裕
年の功なのか、子育てあるあるとしてよく聞くようなストレスやイライラみたいなものが比較的なく、穏やかに過ごせています。
当然、子どもが生まれてから時間的に制限されることは増えました。やりたいと思っているけどできないこともたくさんあります。
でも、特にプライベートに関しては、全く気になりません。飲みに行かなくても、ゴルフに行かなくても、オシャレな服を買いに行かなくても。もう散々やったので、今はいいや、と。
ほぼワンオペでも、「自分の時間がない!キィーーー!」と矛先を子どもや旦那に向けることはないですし、今は人生のそういう時期なんだ、と冷静に思えています。
仕事上の不完全燃焼さに関してはまだまだ私も試行錯誤中で、悩みはたくさんありますが、比較的建設的に考えられるようにはなっていると思います。
短時間でパフォーマンスを上げる方法や、どうインプットの時間を取るかなどの、いかにしたらやれるか、を考える思考になっている。
それだけでも、ムダなストレスにはなってないかなと思っています。
④金銭的余裕
これはあまり説明は不要かもしれませんが…
現在の収入(フロー)、過去からの積み上げ(ストック)に加えて、①にも繋がりますが「稼げる力」みたいのが上がっていることが多いのではと思います。
私個人もフロー収入はけっこう増減してますし、必ずしも年収に比例して上がっているわけでもなかったりします。転職したり、個人でやったりしてきたので。
なので、ある時点での年収や貯蓄、という意味だけではなく、私の感覚的には、金銭的な余裕≒稼げる力、なんとかできる力、みたいな感じですかね。それがあるのとないのとでは違うなと思っています。
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と書いたところで、私もワーママ界ではまだ初心者なので、日々精進したいと思います。
仕事するには致命的なほどの産後ボケ
いつか書きたいと思っていたこと。
産後の脳みそのひどい劣化について。
昨日たまたま友人がタイムリーにFBでシェアしてたエントリーがまさに!でした。
勝手に引用させてくださいませ…
産後ボケはいつまでなのでしょうか?? - 30代女子きりたんの働く妊娠出産育児ブログ
いや、でも、ほんとにこれ。
全部もれなく当てはまる。
昨日私が書いた記事(インプットとアウトプットについて - ワンオペ ワーママ人事のあれやこれや)で、飲みに行っても話題がないというのは、ネタがないだけじゃなくて、話が「出てこない」のもあるな、と妙にしっくりきた。
復帰してから、かなり仕事の能率が下がったと感じることばかりで、
・仕事をどこまでやったか思い出せない
・人のことが覚えられない
・打合せした内容をすぐ忘れる
などなど日常茶飯事。
私の場合は復帰してから最初に、あれ?アレアレ?なんかおかしいぞ?とボケ気づいたのは記憶力のなさでした。
私は仕事柄、日々たくさんの方々と面接や面談でお会いしてきています。1ヶ月で数十人単位で。
それでも1回の面接や面談にはだいたい1時間程度つかいますし、かなり深く突っ込んでお話させていただくので、本来ならしばらくはしっかりと記憶に刻まれるのですが、産後、この記憶が全然刻まれない。
以前は、名前を聞けばその方の顔も話した内容もパッと出てきてたのですが、今はメモやレジュメを見返さないと思い出せず、完全に出力回路がバグっているな… と毎日感じています。
仕事はメモなどを見返してどうにかこうにかだましだまし…
でも記憶力そのものに関しては、回復方法がさっぱりわからない。
そしてそのちょっとした時間の積み重ねがとにかく無駄だなー、と。
パッと聞いて、スパーン!と返して、ひょいひょいひょいっっと片付けてしまいたいのに、えーーーっとぉ、ちょっと待ってくださいねぇ、なんつって、無駄無駄無駄!
年のせいか?とも思ったものの、私のワーママの友人に聞いても、みんな同じようなことを経験しているようで。しかもなかなか治らないようで…
私も産後もうすぐ2年、復帰して1年以上経つのに未だに治ってません。
対処法じゃなくて根本的な治療法ないですかね…
インプットとアウトプットについて
子供が生まれてからインプットとアウトプットが圧倒的に減りました。
ありとあらゆるジャンルのインプット・アウトプットが減っています。
あんなに好きだったのにファッションにもだいぶ疎くなってきたし(はぁぁ…)、どうでもいいけどちょっとした話題のフックくらいにはなる芸能ネタなんか全然知らないし。
この前、久々に友達と飲みに行ったときに、自分の話題の引き出しが全然なくなっていたことに、ひっそりショックでした。飲みに行けば、何かしら話題が提供できたり、乗っかったりできるネタくらいはあったのに、もう、ほんとに全然ない。
そんなことより当然一番問題なのが、特に仕事に必要な知識や情報のインプットがかなり減ってしまったこと。仕事をしててもたいしたアイディアも出てこないし、もはや出がらし状態だな…と感じることも多々。
復帰して1年経ちましたがこれは今もかなり悩みですね。
ちなみに私は通勤時間も比較的短いので、電車でもSNSだったり、仕事帰りであればちょっと仕事のメールなどしていたらあっという間に着いてしまい、本すらたいして読めません。なので意識的に時間を取らないと、ますます出がらしちゃうな、、と。
そして、これではまずいと思って始めたことのひとつがこのブログだったりします。
インプットの少なさが危機的だと思っているものの、結局アウトプットすることが重要だと思っているので。
インプット・アウトプットについては、脳科学者の茂木健一郎さんもこう言っているそうですね。
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脳にとっては、言語も一つの運動です。とにかく一度出力しないことには、自分が本当に考えていることや、潜在的な可能性も見えてきません。情報のインプットとともに、アウトプットも恒常的に行わないことには、その考えが真に自分のものとなることはないのです。
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あまり続かない目標を立てても意味がないのですが、できる限り毎日少しでもインプットの時間をとることと、このブログも活用しながらアウトプットも増やしていきたいと思っています。
ワーママのみなさんは限られた時間の中でどうしているのでしょうか。
周りにも情報収集してみようと思います♪
ワーママの転職について 不利なの?どうなの?
そもそも、ワーママにとって転職はハードルが高いのでは、と思っている方も多そうです。
一方で、転職を考えたことがあるのは8割だそうです。
https://dual.nikkei.co.jp/article/055/80/?ST=mobile
私の感覚値(周囲のワーママ、N=数十人 笑)でもだいたいそんな感じですね。
一度は転職が頭をよぎることは少なからずありそう。
「転職」という選択肢だけでなく、「辞める」「異動する」なども含めて、何かしら不満や居心地の悪さを感じている人はさらに多いでしょうね。
実際にワーママの転職は難しいんでしょうか。
結論から言えば、
ワーママであることが絶対的に不利になることはない
です。
※柔軟に考えられれば、という条件つきで。
私の経験上、いろんな立場からワーママの転職を見てきました。
以下①②③それぞれの立場から上記の理由を解説したいと思います。
① 企業の人事、採用責任者として
中途採用だけで年間数十人〜100名近くの規模の採用、そのうちワーママも何人も採用しました
② 転職エージェントとして
人材紹介会社でコンサルタントもしていました。特に、女性向け転職サービスの立ち上げから関わり、転職支援をしたこともあります
③ ワーママのいち個人として
子供が生まれて復帰後、まだ1歳のときに転職に成功しました
それぞれの立場からどう見ているか
① 企業の人事、採用責任者として
□■ポイント■□
・ワーママかどうか以前に、成果を出せる人かどうかが大前提
・制度や環境目的(が前面に出る)はNG
・とはいえそもそもワーママ含む採用に関する企業の基本姿勢は経営者と人事担当者の考えによりケースバイケース
企業がどんな人を採用したいかをシンプルにいえば、成果を出して活躍してくれる人、です。
なのでワーママだろうと活躍してくれればいいと思う企業もあれば、残念ながらいまだにワーママを活用しきれないために積極的になれない企業もあります。
つまり、ワーママの採用については、企業の方針、人事の考え方によって、受けとめられ方が全然違います。
ちなみに、私がいた企業、いち人事担当としての見方はこうでした。
会社→比較的ワーママにも柔軟で在籍も多いものの、組織バランスや影響を考えて、ワーママ採用の最終判断は慎重
人事(私)→候補者の経験やスキルを一番重視していたので、ワーママかどうかに限らず良い方であれば採用したい、条件は応相談にしたい
候補者がワーママかどうかは重要な要素ではないので、応募のタイミングでは、それ自体がポジティブにもネガティブにもどちらにも働かない、という感じでしたね。
過去には、あるワーママ候補者の採用をめぐって社内でかなり議論になったこともあります。
私と配属予定の部署の役員は採りたいと思っていたものの、社長が組織への影響が云々…と難色を示した状況でした。その部署でのワーママ採用が始めてだったので、働き方などが周りにどう見えるかを心配したようでした。
議論の末、結果的に社長も理解してくれて採用したのですが、その方は入社してからすごい活躍をしてくれて、心配は杞憂に終わったのですが。
何が言いたいかと言うと、企業の経営者がどう考えているかが基本的な採用方針に大きく影響するものの、採用担当がどう考えているかで強く推せるか推さないかが変わるので、結果に影響することもある、ということです。
ただし、それも成果、パフォーマンスを出してくれると思えることが大前提。そうでなければそもそも土台にも乗らないわけです。
あともう1点、ワーママにとって論点になりがちな制度や環境について。
そもそもワーママに限らず、転職の際にそれらを重視することもあると思いますが、それを前面に出すのは論外です。
よく面接などで、「教育がしっかりしているところがいいです」とか「福利厚生が整っていることろがいいです」とか平気で言う人がいます。
ただ先に書いたように、会社としては、成果をあげられる人がほしいわけで、成果を出してもらうためにいろんな制度も整えているわけなので、制度だけが目当ての成果が出せない人はいらないわけです。
それはワーママだろうと誰だろうと同じことが言えますね。
なので、まずは面接などでいかに成果があげられるのかをアピールすることを考えてください。
あとは、可能であればその会社がワーママの採用に対してどんなスタンスかを見極めること、人事(リクルーター)をうまく味方につけることで、可能性は広がります。
② 転職エージェントとして
□■ポイント■□
・時短OKの求人はかなり少ない
・時短や条件にこだわりすぎると敬遠されることがある(なかなか決まりづらいため)
・一方で、ロールモデルになるような女性は歓迎されることもある
復帰して時短で働いているママも多いと思いますが、他の会社に転職しようと思った場合、初めから時短でもOKな求人はかなり少ないです。
私も女性対象の転職エージェントも携わったことがありますし、人事として女性メインのエージェントさんとお付き合いもしていました。
そういった女性支援系の企業ですら時短OKの求人は1割もなく、せいぜい20件に1件つまり5%程度という感覚です。
さらに言えば、多くの会社がまだ残業を前提として成り立っているので、正直なところ残業ができない(定時上がり)ですら敬遠されることもあります。(怒)
なので、「時短勤務」を絶対条件にすると、対象はぐっと減ります。
個人的にはそこももっと柔軟に、ワークシェアリングが進むべきとは思ってますが、残念ながら事実はそうです。
エージェントの立場としては、企業に自信を持って紹介できる人、決まりやすい人を優先的に進めたいと思うものです。
なので、時短勤務やその他条件を絶対にしてしまうと、案内できる案件も少なく、紹介しても決まらないと思われてあまり注力して支援してくれなくなる可能性もあります。
一方で、今は女性の採用に積極的な企業も増えてきて、良くも悪くも広報的にも女性やママ社員を前に出したがる企業も多いので(HPや採用サイト、パンフ等々)、アイコン的になれる可能性のある人や、社内のロールモデルになれそうな人をほしがる企業もあったりはします。
エージェントを使う場合、時短などの就労条件、企業規模やブランドなどなどの条件にこだわりすぎると、エージェントにもめんどくさがられる(!)ので、特にママにはおススメしません。(本当はそこが一番こだわりたいところかもしれませんが、そこはいったん自分の中にしまってください)
とにかく「何ができる人なのか」「どんなこと、どんなところなら経験スキルを活かせるのか」を明確にしておくことが大事です。エージェントさんもおすすめしやすくなるので。
そして条件もいったん広く検討しますとしておくのが良いです。紹介されても条件が合わなければ受けなければいいだけなので。条件を固定にして紹介がなくなるよりは、幅広にしておけばこちらに検討余地が生まれるのでいいと思います。
そしてその中にたまーーーに、ママでも働きやすかったり、女性の採用に積極的な企業も入ってくることがあります。
そんな求人が出てきたときに真っ先に思い出してくれて、◯◯さんならって紹介してくれるのがベストですね。
③ ワーママのいち個人として
□■ポイント■□
・意外と圧倒的に不利だと感じたことはない
・決まるまではワーママ色を出さずに、普通のビジネスマンと同様に振る舞う
・決まってしまえば交渉はできる
私が復帰して1年も経たずして、子どももまだ1歳で転職活動をした中では、企業に箸にも棒にもかからないレベルに感じたことはないです。
むしろ一般的な転職活動と同様に検討はしてくれたように感じています。
自分自身も、ワーママとしてではなく普通の候補者と同様のスタンスではいるようにしました。
自分がワーママであることは全面には出さないものの、全く言わないわけではなく、必ず選考プロセスのどこかでは言いました。なぜなら言わなければお互いの認識の齟齬がおこる可能性もあり、双方にとってハッピーならないためです。
とはいえ、まずはとにかく内定を勝ち取ることです。
スキル経験、実績を買ってくれて、企業採用したい!とさえ思ってもらえれば、企業は採用するために動くので、もろもろ条件の相談もできる可能性もあります。
逆に、相談の余地がなかったり、いい顔をされないようであれば、入ってからも苦労する可能性があるので、入社するべきかどうかのひとつの判断材料にしてもよいのではとも思います。
もちろんあまり常識はずれな条件交渉でなければですが。ちなみに時短や勤務時間帯をずらすなどは相談しても良いレベルの内容だと思います。
ただし、入社まえから印象が悪くならないようにうまく反応見ながら交渉してくださいね。
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ということで、ワーママでもポイントさえおさえれば転職できる可能性は十分にあります。
安易な転職は絶対におすすめしませんが、両立が難しい、マミートラックに陥ってしまったなど、環境を変えた方がベターなこともあります。
慎重に考えた上で、転職を検討するなら、ちょっと参考にしてもらえれば幸いです。
がんばってくださいね!